更年期を疑った時に受けておきたい検査は?
更年期なんてまだまだ先のこと!と思って、さまざまな辛い症状を我慢していませんか?閉経はいつ訪れるか分からないので、45歳〜55歳の時期に現れる体調不安は更年期障害かもしれません。
まずは、以下の項目をチェックしてみましょう。
- 顔がほてることがある
- 肌が乾いてカサカサ
- すぐに疲れやすい
- シミ・シワが目立つ
- 腰や肩、手足が冷えやすい
- 顔のたるみが気になる
- 頭痛、めまいがする
- 髪の毛のハリ・コシがない
- 肩こり、腰痛がある
- 寝つきが悪い、眠りが浅い
- 息切れ、動悸がする
- イライラして怒りっぽい
- 目がかすんで見えづらい
- 過ぎたことを後悔して憂うつになる
- 胃腸の調子が良くない
- 以前より涙もろくなった
全16項目のうち10項目以上にチェックが付いた方は、早めに婦人科へ行ってみましょう。
気になる婦人科での検査
婦人科では医師の問診のあとに様々な検査を行います。
尿検査、血液検査をはじめ、必要に応じて乳房検査、子宮検査など様々な検査があります。
尿検査と血液検査は、ホルモンの量、脂質、肝機能、貧血の有無、そして生活習慣病などの有無を調べるために必ず行います。
なお、直近3か月以内に子宮がん検診、乳がん検診を受けている場合にはその検査結果を持参しましょう。
子宮がん検診を受けた方は内診、子宮頸部細胞診、経膣超音波検査などが免除されます。
また、乳がん検診を受けた方は、乳房の視触診、マンモグラフィーが免除に。
これらのがん検診は市町村の補助を受けて無料または格安で受けられることがあるので、日頃から市町村の広報誌などを確認し受診を心がけましょう。
もちろん、がん検診を受けていない方は婦人科で検査してもらえますのでご心配なく。
女性の更年期障害を専門に扱っている医療機関では、さらに詳細な検査も可能。遺伝子検査、加齢マーカー、体成分分析、各種ホルモン検査などを使って健康の度合いを確認できます。
検査結果を見て治療開始
検査の結果は2週間から1ケ月以内に出ます。再度受診し、結果の説明を受けてこれからの治療方針を決定します。
治療には漢方薬やホルモン補充療法(HRT)、低用量ピル(OC)が使われます。なお、更年期障害の治療にはおよそ1〜3年間の服薬治療と2〜3カ月ごとの経過観察(血液検査、尿検査を含む)が必要です。
無理なく通院できる自宅から近い医療機関で、小さなことも気軽に相談できる、信頼できる婦人科を選びましょう。